第20240801号
わたしから学びなさい
市川教会
平塚修久
キングダム【20240801】号
バプテスマのヨハネが現れて、人々に神の国の到来と悔い改めを説きました。しかし、多くの人々は、ヨハネの言葉に耳を傾けることもなく、かえって、「この人は悪霊につかれている」と言ってヨハネを批判しました。 次に、イエス・キリストが現れて、天の国の福音を説きました。しかし、やはり多くの人々は、イエス様の語る言葉に耳を傾けることはなく、かえって、「見ろ、大食いの大酒飲み、取税人や罪人の仲間だ」と言って、イエス様を嘲りました。 「笛を吹いてあげたのに君たちは踊らなかった。弔いの歌を歌ってあげたのに胸をたたいて悲しまなかった。」(マタイ11・17) これは、イエス様の時代も、今の時代もまったく同じです。今や、世界中で福音が説かれていますが、本当に福音に耳を傾けて聞き従う人は少ないのです。悲しいことに、私たちの国、この日本が、まさにそういう国であると言えるでしょう。 しかし、そのような現実を憂えたり嘆いたりする前に、落ち着いてよく考える必要があります。それは、イエス様の時代に問題とされているのは、神様の選びの民であるイスラエルの人々であるということです。「笛を吹いてあげたのに…踊らなかった」のは、異邦人や異教徒ではなく、選ばれて神の民となった人々、神の御言葉をいただいているはずの人々だったのです。 これを今の時代に当てはめると、どうなるでしょうか。それは、イエス様を信じて救われた私たちクリスチャン、そしてその群れである教会ということになるでしょう。神の民である私たちが、神の使いを拒絶し、神の声に応答しなくなってしまったということです。 さて、私たちはどうでしょうか?何よりも神に信頼し、神の教えに耳を傾け、学び、聞き従って歩んでいるでしょうか。イエス様の時代の人々のように、拒絶し、無視しているようなことはないでしょうか。 しかし、ここで皆さんとぜひ確認したいことがあります。それは、イエス様が、そのような人々に向かって語られた言葉です。 「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。わたしは心が柔和でへりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすれば、たましいに安らぎを得ます。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。」(同28〜30節) 「わたしがあなたがたを休ませてあげます」主イエスは今も私たちにこう呼びかけておられます。そして、「わたしから学びなさい」と勧めておられます。この主の御声を受け留めているでしょうか。そして、主イエスから日々学び続けているでしょうか。 キングダム2024年8月号より