第20250601号
聖霊の呻くほどの祈りに導かれて
八王子教会
濱野好枝
キングダム【20250601】号
御霊の初穂をいただいている私たち自身も、子にしていただくこと、すなわち私たちのからだの贖われることを待ち望みながら、心の中でうめいています。 ローマ人への手紙8・23 神様は二千年前に神のひとり子イエス・キリストをこの世界に送られ、全人類、被造物を罪の呪いから救うため、ひとり子イエス・キリストを十字架につけられました。全世界を支配しておられる方は秩序をもって、この世界を統べ治められます。創造主なる父なる神、人となって下られた子なる神、世の終わりまで聖霊となって私たちと共におられる御方、特に今私たちはこの聖霊なる神の導きに沿って歩んでいます。 聖霊は私たちに「信仰」を与えてくださいました。また、私たちが神の国にはいることを呻きながら待ち望んでくださっています。「私たちはこの幕屋にあってうめき、天から与えられる住まいを着たいと切望しています。」(第二コリント5・2)と書かれている通りです。サムエルの母ハンナも、子どもが与えられることを祈り求めた時、「唇だけ動いて、声は聞こえなかった。」とあります。呻きであったと思います。 聖協団札幌教会初代牧師の唐川利江先生は、四十日四十夜断食祈祷された際、早朝の寒い台所掻巻布団を被って呻き祈られておられました。二十歳で派遣された修養生であった私の脳裏にはっきりと焼き付いています。 イエス・キリストにより罪から贖われ、信仰を与えられた私たちに聖霊が与えられ、私たちの内に聖霊が持っておられる呻くほどの深い祈りと願いが私たちの内に与えられたのです。ハンナのように、唐川先生のように、私たちも聖霊によって深い祈りに導かれていきたいと願います。私たちが願うとき聖霊は私たちの内に働き、そのような祈り手にしてくださると信じます。 「御霊は神のみこころにしたがって、聖徒たちのためにとりなしてくださるからです。」 (ローマ8・27) 聖霊に燃やされ、完全な贖いの実現を、執り成し手として祈っていきましょう。 キングダム2025年6月号より