メッセージ 12/18

説教題 クリスマスの恵み 牧 師
聖書箇所 ルカ2:8 濱野 好邦
説教要旨 私たちもこのクリスマスに神様の愛をいただき、ニコニコ微笑みながら自分の気持ちを相手に伝えられるような生活をおくりましょう。

 クリスマスおめでとうございます。今日は私たちの救い主であるイエス様の誕生を祝う礼拝です。私たちも自分の誕生日が祝われることはとても嬉しいのです。お互いに誕生日を祝福し合う関係は良いものです。それは祝われる方の存在そのものが喜ばれることだからです。

 クリスマスは天地を造った神様の私たち一人一人の人間に対する愛が具体的に現わされた出来事です。私たちはどのようにして相手に対する愛を現わすでしょう。プレゼントやハグで現わす人もいるかも知れません。聖書では「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」(ヨハネ3:16)と言われています。

 私たちの生活の中で、仲違いとか不和と呼ばれる状況が起ることがあります。昨日まで仲良しだった友達との関係が急に気まずくなったり、些細なことで家庭の中が冷たくなったりすることがあります。ニコニコ微笑みながら自分の気持ちを相手に伝えられるような生活ができることが私たち人間の幸せなのです。

 神様は私たちに神様の御子イエス様を与えてくださって、私たちと神様の間の関係修復を成し遂げてくださいました。私たちは神様に背を向け、神様の存在を否定し、神様に反抗して生きていたのです。私たちと神様の関係は悪いというよりもむしろ無関係になってしまっていたのです。お母さんやお父さんに面と向かって「あんた誰」というようなことに似ているのです。

 そもそも天地宇宙は永遠不変の一つの法則によって造られたものです。今、全宇宙のすべての事象は一つの数式によって書き表せるようになりつつあります。神様が存在しないならばこの世界が造られるということは無かったのです。ところが、私たちは神様を否定するという間違った考えに縛られていたのです。

 しかし、私たちと神様の間に立ったイエス様は私たちと神様を和解させ、私たちと神様の関係を修復してくださいました。それはキリストの十字架の身代わりの死によって成し遂げられたのです。神様の怒りはキリストの死によって取り除かれました。私たちは神様の温かく優しい微笑みの中で生きられるようになったのです。

 アメージング・グレースという賛美歌があります。作者はジョン・ニュートンというイギリス人です。クリスチャンホームに生まれた人でしたが、7歳の時にお母さんはなくなりました。反抗心が強まり、血も涙もない残忍な奴隷商人になり、アフリカの黒人をアメリカなどに売却して富を得ていたのですが、38歳の時にイギリスへの帰りの船が大嵐にあい、大西洋で難破しそうになり、いのちも風前の灯火という危険に追い込まれたのです。

 死に直面したジョンは生まれて初めて神様に祈る気持ちになり、読んだ信仰書の中に書かれていた内容が心に響き、心を入れ替えてキリスト教会の牧師になったのです。82歳で天国に帰るまで自分の身の上に起った驚くばかりの恵みに感謝し続けて人々に神様の愛を語り告げたのです。

 私たちもこのクリスマスに神様の愛をいただき、ニコニコ微笑みながら自分の気持ちを相手に伝えられるような生活をおくりましょう。