いつも御喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべての事について感謝しなさい。�Tテサロニケ５：１６〜１８

　私たちは、いい匂いにせよ、クサイ匂いにせよ、それぞれにおいを放っています。生きていれば当たり前のことです。
　それと同じように、クリスチャンとしての私たちにも匂いがあります。ある人は臭い匂い、ある人は無臭、ある人はこうばしい良い香りを放っています。
　それは、教会も同じことが言えます。多くの人が集う教会には、それだけの魅力のある香りが漂っているものです。自分はクリスチャンとしてどんな匂いを放っていると思いますか？
　みなさんがよい香りを放つならば、人はみなさんに集まってくるでしょう。教会はどうでしょうか。教会として、誰でも受け入れるようないい香りを放って入れるならば人は集まってきてとどまります。しかし、きつい匂い、威圧的なにおいは人を遠ざけてしまいます。教会はどんな匂いでしょうか。

　私たち自身が、信仰によってよい匂いを放っていく、教会が柔らかくいい香りを放っていくためには何が必要なのかを見ていきたいと思います。
　それでは、クリスチャンの香りって何なのか考えてみましょう。どういうときにキリストのこうばしい香りが出るのでしょうか？

　みことばの実践から放たれる
　みことばにしたがって生きるとき香りが出てきます。みことばと違う生き方、みことばとこの世の価値観を混ぜたような生き方からは香りは出ないだろうと思います。純粋なみことばの実践があるところにイエス様の香りが出るのです。

　人格から放たれる 　愛、親切、寛容、柔和、謙遜などから美しい人格が溢れ出る。そこから素晴らしい香りで出てくる。
　内なる人、聖霊の人格といえます。私たちの中におられる聖霊が働き、出てくる人格です。
ガラテヤ5：22・23

　行いから放たれる 　人は誰かの行いを見て神の存在を確信するようなところがあります。誰もが、誰かに導かれて教会に来たことがそれを表しています。このよい行いこそ香りではないでしょうか。この香りに触れると必ず何かを感じてしまうそのような香りです。

　イエス様の香りが最大限に放たれた瞬間とは、イエス様が十字架にかかられたその時です。神のみことばを成し、聖霊に満ち満ちた人格、すべての人のためにかかられた十字架のすべてに勝るよい行い。すべてが十字架に凝縮され、キリストの香りが放たれているからこそ、私たちも含めた多くの人がイエス様の十字架のもとに向かう事をしているんです。
　友のために命を捧げたイエス様の香りに引き寄せられるようにして、多くの人たちがこの瞬間も救いに導かれているんじゃないでしょうか。

　私たちは、キリストの香りを放つ者として、キリストの香りをみにまとう必要があります。十字架のイエス様と一つとなるとき、みことばを実践し、霊に満たされた人格を持ち、良い行いによってこうばしく香しい香りを放っていくことが出来るのではないでしょうか。

　私たちがキリスト者であるという事、キリストの香りを放つ者であるという事を自覚し、生きるとき、私たちもまた成熟したキリスト者、クリスチャンへと姿を変えられていくのではないかと思うんです。