メッセージ


聖書箇所

コロサイ4章2〜6節

12月07日(日)
メッセージ

大久保旨子
説教題:「チャンスを用いる」

アドベント2週目に入る今、クリスマスに向けた心備えについて御言葉を通してうけとりましょう。

(1) 祈りを積んで備える
 3節の「神がみことばのために、門を開いてくださって…」というのは神様のみことばを語るチャンスと状況が整えられるようにという祈りです。まず、このクリスマスに神様の福音を聞くべき人を、神様が選び導いてくださるようにと祈ることです。神様の福音を必要としている人、神様の愛を必要としている人が教会に導かれ、神様の御言葉を聞くことが出来るように祈ります。
 次に4節をみましょう。これは御言葉を語る説教者の為のとりなしの祈りです。説教者は神様の憐みと聖霊の語りかけと、多くのとりなしに支えられているからこそ語ることができるのです。毎週のメッセージも、クリスマスのメッセージも、神様が説教者と言う器を通して神様の御心を語ってくださるように、聖霊様が豊かに臨在して働いてくださり、神様の奥義を、愛の福音を、語るべき語り方で、はっきり語ることが出来るように祈りましょう。皆さんの祈りの支えを心から必要としています。
 祈って備える事ができたときと、そうでないときの結果には雲泥の差があります。積まれた多くの祈りは神様に寄って聞かれ、導かれてくる人の心にも聖霊様が働きかけてくださるのです。

(2) 言葉と態度を愛で満たす
 5〜6節を見ましょう。これは伝道する際の私たちの態度と言葉に ついて語られているところです。まず、5節の賢明とは、「知恵深く判断が適切であること」ですから、伝道する人に対して、知恵深く接するように勧められています。また、6節では、私たちの言葉が、いつも親切であるようにとあります。つまり私たちの口から出る言葉がいつも相手の立場に立って、思いやりを持った言葉であるように、ということです。そして塩味のきいたものであるように、とあります。塩味の聞いた言葉というものは、人を生かす言葉のことを指します。人の徳を高め、人を励まし、人を生かし、必要な時に適切な言葉をかたります。人の成長を促し、その人が前進することができるように助けるのです。
 言葉というものは聞いた相手の心に残るものです。私たちは神様の証人として、口から出る言葉、態度や笑顔、ちょっとした声掛けによっても神様の愛を流す者でありたいと思います。

(3) チャンスを用いる
 5節に「機会を十分に生かして用いなさい。」とあります。中々伝道が出来ないと思っていても、意外とそのチャンスと言うのは隠れているものです。クリスマスという一大イベントもそのひとつです。一年の中で神様を知らない方たちが一番自然に教会に心を開きやすくなっている時期です。クリスマスだけでなくとも、多くの人が自然に神様の福音に近づくことが出来るようなチャンスは沢山あります。本や、テレビ、映画も最近では福音的なものが沢山放映されています。
 このように、私たちの周りには以外にも、神様を伝えるチャンスや聖書の福音に自然と人々を導くチャンスが隠されているのです。私たちは知恵深く、あらゆるチャンスと機会を無駄にしないで、神様の福音の種が蒔かれるお手伝いをさせて頂く者でありたいと思います。
 今日はコロサイの4章からみてゆきました。まず私たちは、伝道において祈って備える事が何より大事です。そして、御言葉を語る者の為にとりなしましょう。その祈りによって、聖霊が力強く働き、御霊が語らせてくださるようになるのです。そして、クリスチャンとして神様を証する私たちの言葉や態度が人の徳を高め人を生かすものでありますように。また、神様がくださっている多くのチャンスを用いて、このクリスマスの時期に神様の福音の種を蒔く一員として主に仕えましょう。
祝福を祈ります。