説教題 主の愛と真実対私の真実 - ここに極まる主の愛 -
聖書箇所 ルカ22章14-23節
説教要旨
序◇前回の「光に輝いて生きるには」の結論 ヨハネ12:35,36a
◇主の光の中を歩むことの困難さと障害
◇その主からの答え(Uテモテ2:13、エレミヤ31:3)
◇最後の晩餐の席で弟子、特にユダに示された主イエスの愛と真実の実際を見る
T 過越の祭りとしての最後の晩餐(ルカ22:14-23)
◇血による新しい契約(20)
◇ただこれを信じ、これにより頼めばよい
◇旧約は行為による契約、新約は信仰による契約
◇まだ自分の行為、姿等にとらわれていないか
◇「天の父が完全なようにあなた方も完全でありなさい」、
行いに於いては完全に破れ果てている罪人、何によって ― キリストの血によって
◇我が救いを全部キリストに帰しまつっていく、この信仰に於いて完全(ガラテヤ6:14a)
◇我が安心の場はキリスト = これがキリスト信仰
U キリストの肉を食べ、血を飲む者(ヨハネ6:52-71)
◇イエスを信ずる = イエスの肉を食べ、その血を飲むこと
◇それはイエスの十字架を100%信じること、体験すること、一つになること
◇この十字架とそれを語るみことばとそれに生命を与える御霊、これが中心(63)
しかし、ここで多くの者がつまずき、去って行く(60,61,66)
◇ユダは去っては行かなかったが、イエスに対する不信、批判が起こり始めたのはこの時
(70,71)
V 裏切る者に対してまでもの主の真実と愛(21-23、マタイ26:21-25)
◇「主よ、まさか私ではないでしょう」(22,25) 弟子たち ― 自信がない、確信がない
ユダ ― 冷静で、心配そうな顔つきはない、彼には彼の確信、光を枡の下に
◇「そのうちのひとりは悪魔です」(ヨハネ6:70)、ユダの心を変えようとする主の愛の配慮
◇ユダがイエスの心に通じることができれば → 信頼
◇しかしユダは頑固、傲慢、自分の場を固持してやまない存在
◇悪魔は闇の王者、心の内を明るみに出すことを嫌う。「闇が追いつかないように」
◇イエスの愛 ここに極まる(ヨハネ13:1,21) イエスは霊の激動を感じ、愛の御霊
◇神の愛、アガペー = 一切を与え尽す愛。自分を守ろうとしない
◇ユダはついに帰って来なかった。血潮したたる十字架のもとに
◇主に対して悔い改めたのでなく、自分に対して悔やんだ
◇ペテロも裏切った、しかしイエスに向って泣いた。ユダは自分に向って悔やんだ
◇冒頭の光は主の愛と真実の光、私の真実はその光に出ること
(Uコリント7:10、Uテモテ2:13、エレミヤ31:3、エペソ5:13,14a)
ヨハネ12:35,36a
35 イエスは彼らに言われた。「まだしばらくの間、光はあなたがたの間にあります。やみがあなたがたを襲うことのないように、あなたがたは、光がある間に歩きなさい。やみの中を歩く者は、自分がどこに行くのかわかりません。36a あなたがたに光がある間に、光の子どもとなるために、光を信じなさい。」
Uテモテ2:13
13 私たちは真実でなくても、彼は常に真実である。彼にはご自身を否むことができないからである。」
エレミヤ31:3
3 【主】は遠くから、私に現れた。「永遠の愛をもって、わたしはあなたを愛した。それゆえ、わたしはあなたに、誠実を尽くし続けた。
ガラテヤ6:14a
14a しかし私には、私たちの主イエス・キリストの十字架以外に誇りとするものが決してあってはなりません。
マタイ26:21-25
21 みなが食事をしているとき、イエスは言われた。「まことに、あなたがたに告げます。あなたがたのうちひとりが、わたしを裏切ります。」22 すると、弟子たちは非常に悲しんで、「主よ。まさか私のことではないでしょう」とかわるがわるイエスに言った。23 イエスは答えて言われた。「わたしといっしょに鉢に手を浸した者が、わたしを裏切るのです。24 確かに、人の子は、自分について書いてあるとおりに、去って行きます。しかし、人の子を裏切るような人間はわざわいです。そういう人は生まれなかったほうがよかったのです。」25 すると、イエスを裏切ろうとしていたユダが答えて言った。「先生。まさか私のことではないでしょう。」イエスは彼に、「いや、そうだ」と言われた。
ヨハネ13:1,21
1 さて、過越の祭りの前に、この世を去って父のみもとに行くべき自分の時が来たことを知られたので、世にいる自分のものを愛されたイエスは、その愛を残るところなく示された。
21 イエスは、これらのことを話されたとき、霊の激動を感じ、あかしして言われた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。あなたがたのうちのひとりが、わたしを裏切ります。」
Uコリント7:10
10 神のみこころに添った悲しみは、悔いのない、救いに至る悔い改めを生じさせますが、世の悲しみは死をもたらします。
エペソ5:13,14a
13 けれども、明るみに引き出されるものは、みな、光によって明らかにされます。14a 明らかにされたものはみな、光だからです。それで、こう言われています。「眠っている人よ。目をさませ。死者の中から起き上がれ。そうすれば、キリストが、あなたを照らされる。」
ヨハネ6:52-71
52 すると、ユダヤ人たちは、「この人は、どのようにしてその肉を私たちに与えて食べさせることができるのか」と言って互いに議論し合った。
53 イエスは彼らに言われた。「まことに、まことに、あなたがたに告げます。人の子の肉を食べ、またその血を飲まなければ、あなたがたのうちに、いのちはありません。
54 わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、永遠のいのちを持っています。わたしは終わりの日にその人をよみがえらせます。
55 わたしの肉はまことの食物、わたしの血はまことの飲み物だからです。
56 わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、わたしのうちにとどまり、わたしも彼のうちにとどまります。
57 生ける父がわたしを遣わし、わたしが父によって生きているように、わたしを食べる者も、わたしによって生きるのです。
58 これは天から下って来たパンです。あなたがたの父祖たちが食べて死んだようなものではありません。このパンを食べる者は永遠に生きます。」
59 これは、イエスがカペナウムで教えられたとき、会堂で話されたことである。
60 そこで、弟子たちのうちの多くの者が、これを聞いて言った。「これはひどいことばだ。そんなことをだれが聞いておられようか。」
61 しかし、イエスは、弟子たちがこうつぶやいているのを、知っておられ、彼らに言われた。「このことであなたがたはつまずくのか。
62 それでは、もし人の子がもといた所に上るのを見たら、どうなるのか。
63 いのちを与えるのは御霊です。肉は何の益ももたらしません。わたしがあなたがたに話したことばは、霊であり、またいのちです。
64 しかし、あなたがたのうちには信じない者がいます。」──イエスは初めから、信じない者がだれであるか、裏切る者がだれであるかを、知っておられたのである──
65 そしてイエスは言われた。「それだから、わたしはあなたがたに、『父のみこころによるのでないかぎり、だれもわたしのところに来ることはできない』と言ったのです。」
66 こういうわけで、弟子たちのうちの多くの者が離れ去って行き、もはやイエスとともに歩かなかった。
67 そこで、イエスは十二弟子に言われた。「まさか、あなたがたも離れたいと思うのではないでしょう。」
68 すると、シモン・ペテロが答えた。「主よ。私たちがだれのところに行きましょう。あなたは、永遠のいのちのことばを持っておられます。
69 私たちは、あなたが神の聖者であることを信じ、また知っています。」
70 イエスは彼らに答えられた。「わたしがあなたがた十二人を選んだのではありませんか。しかしそのうちのひとりは悪魔です。」
71 イエスはイスカリオテ・シモンの子ユダのことを言われたのであった。このユダは十二弟子のひとりであったが、イエスを売ろうとしていた。
前編
中編
後編